乃木坂の奇跡

乃木坂46について発信中。推しは3期生(美月、久保ちゃん、蓮加、与田ちゃん)と飛鳥ちゃん。1/19台北アリーナ、2/24京セラドーム、3/14日生劇場、3/28日生劇場、4/11幕張メッセ、4/25パシフィコ横浜、5/16パシフィコ横浜、7/11パシフィコ横浜。

乃木坂46台北ライブ2019を踏まえ、次回の未だ見ぬ海外公演に向けて②物販で疲労し本番を楽しめない?

★前提

台湾ライブの成功という幕開けで始まった2019年の乃木坂46

この記事は、更なる海外展開に向け、どのような改善点があるか、洗い出すという少しまじめな内容です。

なお、今回の考察の大前提として、海外公演の目的を下記のように定義しています。

  1. ディープ層、ライト層含め、外国人のファンの本場に遠征しライブパフォーマンスをすることでこれまで以上に応援してもらうこと
  2. 外国のSNS、メディア等で取り上げられ、新規ファンの獲得をすること

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kurumikko2.hateblo.jp

 ↑宜しければあわせてこちらもご覧ください。

②物販の運営に関する工夫

今回の台湾ライブで特に現地に赴いた方の中で不満の声が上がっているのは、物販(公式グッズ販売)ではないでしょうか。日本のライブや握手会でも長い行列ができるということはよく話題に上がりますが、特に台湾のケースで目立った課題と対処法に関して考察します。

 

1点目は「在庫」の適正化です。

 

中国での公演ではれなち(山崎怜奈)のグッズがはじめに完売するということは有名な話ですが、事実、台湾でもそうでした。その後もでんちゃん(佐藤楓)なども早々に売り切れてしまい、私が買うタイミングでは、本当の人気メンしか残っていない状態でした。これではせっかく推しメンのグッズを求めて何時間も並んだのにがっかりですよね。台湾でどれだけ転売が行われていたか定かではありませんが、こういったことはあえて在庫の少なさそうなメンのグッズを買い込んで転売する輩も増えてしまう俺があります。またこういった在庫不足に対して、超人気メン(例えば飛鳥)のグッズはそこそこ売れ残っていたのではないか?といったことも想定されます。

 

こういった需要供給の不均衡対策としては、受注生産を行うことが考えられます。例えばチケットを購入する際に合わせて予約し、当日チケットを見せることで引き取りをすることができるといったオペレーションが想定されます。実際に欅坂の現場ではこういったことも通常のようですね。

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2点目は「販売オペレーション」の改善です。

 

私も体験したように、朝9時から並んでも、販売開始が13時、実際に購入できたのが15時と、かなり時間がかかっていることがわかります。台湾の方々は民度も高く騒いだりもしませんでしたので苦情等来ていないでしょうし、比較的温暖ではあるので体調を崩された方も特に見当たりませんでしたが、途中まで係員の誘導等もなかったのが現実です。また、販売開始から列をさばくのにかなりの時間を要している点も注目です。今回は注文シートがあり、購入者が記入したものを元にスタッフさんが商品を準備していたのですが、実際に私の会計の際、『与田祐希』にチェックを入れていたものの、違うメンバーのグッズを持ってこられてしまい、しっかり確認していなかったら間違えられたところでした。もう一点、早朝から待機した私が15時に購入できたのですが、後ろには数百名の方がいまして、最後の方が買う時はもうほぼ開演間近だったのではないかと想定されます。

 

このように様々なリスクをはらんだ先着販売、そもそも慣れていないスタッフばかりのようでしたし、レジもあまり設置できない現場では、WEB販売するほうが良いのではないでしょうか。確かに海外でWEB販売するためにはどういったチャネルを利用するか?というところで投資が必要になるものですが、それでも人件費はかかりませんし、長時間並ぶくらいなら送料負担など少々高くなったとしても気にならない人が多いとは思います。

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3点目は「転売」の対策です。

 

これは特に現地の方に大変不評だったようですが、前日深夜から並んでいた先頭グループが転売用に大量にグッズを買い込むという事象が発生し大ブーイングを食らっていました。今回運営側でも、1メンバーグッズあたり3枚の上限が設けられておりましたが、文字通り3枚×メンバー全員分買っていたような形でした。このような結果、販売開始から列が滞り、在庫の少なかったメンバーのグッズがすぐに完売してしまいました。その後メルカリやラクマ等フリマサイトやヤフオクでは、元値2,500円程度のマフラータオルが10,000円など高値で取引が行われている光景が見受けられ、なんだかなあ、といった悲しい気持ちにもなるのでした。売る方も売る方ですが、買う方も買う方ですね。

 

対策の一案はフリマサービス、オークションサービスの監視です。どこまで対策できるのかはわかりませんが、こういった安全な転売チャネルを抑えられれば、転売のリスクが高まり、自然と減っていく可能性があります。また、そもそも論として、『台湾現地で並んだ人しか手に入れられないレアグッズ』にする必要があるのかということです。入手難易度と転売メリットは比例関係にあるため、そもそも日本でも誰でも買えるものであれば誰も転売屋からは買いませんしね。

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4点目は「非公式グッズ」の排除です。

 

日本のライブでも会場の駅などで非公式の写真を売っている光景は目にしますが、今回の台湾ではあまりにも公式グッズ売り場の前で堂々と非公式グッズが売られているという衝撃的光景が広がっていました。また、公式販売の列が長いことも起因して、それを非公式とわからずか買ってしまっている人も多かったということです。そこそこ影響力もあるのではないか、と思うYouTubeで100万人チャンネル登録を達成したサンエンJAPANの一員の方も偽物を堂々とTwitterにアップしていて悲しいです、、

 

JUN醬@台湾に住むyoutuber(じゅんちゃん/変態先生) on Twitter: "【乃木坂46 Live in Taipei2019】 台北アリーナで見に行ってきました! 印象的だったのは、トークがほぼ全編日本語にも関わらず、笑ったり盛り上がったりみんな内容を理解していた事! 乃木坂の方達も感激されてたけど、僕らもいつも観てくれる人に励まされている。それは同じだ。 #台湾 #乃木坂46… https://t.co/HFfJ6QcRzN"

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なお公式のペンライトはこちら↓

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すごく当たり前の話としては取り締まりをするということが挙げられますが、人員も限られてるでしょうことから現実的な案として考えられるのは、公式サイトやFacebookYouTube等での公式グッズのアピールです。前回の記事で、メンバーがライブの様子を紹介するということを考案しましたがそれと合わせて、今回こういったグッズを販売しますと紹介するだけでもファンの意識に影響はあると思います。転売と同じで、非公式グッズも買う側がいなくなれば商売になりませんからね。

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5点目は「グッズの品質」の確保です。

 

これは正直かなり致命的です。幾多の苦難を乗り越えて手にしたライブグッズ、達成感を味わったのもつかの間、がっかりする事態に。ペンライトの発光がイマイチ、しかも肝心の紫がはっきりと出ないという代物でした。色以外にも、発光部と筒の間に隙間があったり、長時間発光で熱がこもる等、なんとも。

 

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※左が台湾のグッズ、右が日本のグッズ

 

質を下げるなら値段をあげるということでぜひ対応してほしいものです。ライブグッズは、こういった値段だから買う買わないというよりは、事前に買うことはある程度決まっている上のものという性質上、少々値上げしても売れ行きが悪化するといったことは考えにくい性質の商品です。価格帯は日本のグッズとほとんど変わらないのですが、もし同じ予算では低レベルのものしか作れないのであれば、日本より単価が高くてもいいからいいもの作って欲しいですね。台湾の方にとっても記念となるものですから。

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つらつらと書き並べてきましたが、このグッズ販売といったテーマは正直どのライブでも問題になりますし、運営側にとってもライブの資金源の一部にもなっているものでしょうから、より深く考えるべきでしょうね。

 

次の海外公演に向けて、海外でのグッズ販売に関してさらなる検討が求められます。

 

なんと言ったって海外公演における公式グッズは、海外旅行におけるお土産のような形で一生思い出に残るものでしょうからね。

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